会長ご挨拶
私たちがこれから作ろうとしている医療と介護の姿についてお話ししたいと思います。私たちの企業では、保険調剤や介護保険という社会保険を扱っている特性上、全ての患者様、利用者様に対するサービス提供は『社会との契約である』という事を常に意識しています。ですから、『医療・介護の質を高める為に必要である』というポリシーのもと、地域に根ざした信頼される薬局・介護事業所をめざし、社内外の研修や拠点間の交流の活性化を積極的に行う事によって、人間として地域の皆様に愛される魅力を持った人間性と、社員としての質の高い人材の育成に努める事と同時に、コンプライアンス遵守の強化にも努めています。
昨今の薬剤業界では、学部の４年制から６年制への移行などによって、薬剤師のクオリティーの向上急務がなされています。介護業界では、介護職に魅力を感じる担い手の不足が慢性化し、働き甲斐が生きがいに繋がる魅力ある職場環境の整備が求められています。
今、社会が求めているのは、顔の見える薬剤師・介護職です。薬を渡して終わり、今目の前にいる利用者様しか見えない、ではなく、医療人・介護人・社会人としての誇りを持ちながら、未来の新しい枠組みにも順応出来る薬剤師・介護職員・社員が求められていると感じています。
今後は、企業グループ内の医療分野と介護分野のリンクを強化・潤滑する事で、患者様、利用者様へのサービス提供にスケールメリットを生み、企業の存在意義をより高めていきます。
私たちの企業は、私が学生時代に創業し、第1店舗目を東日本大震災の半年前、私の生まれ育った広瀬町に開業し、おかげさまで創立10周年を過ぎる事ができました。 父は広瀬町の澁谷病院、母は元寺小路の岩本病院という、代々、地域に根差した救急医療を行う環境に育ち、私も医療人として、または経営者として、地域に貢献したいという想いで日々過ごしております。 創業時には社員が２名しかいませんでした。現在は複数の拠点と多くの社員と共に、日々社業に邁進しています。当社は、人間の子供時代と同じで、日々、急成長しています。このように急速に発展していく過程に立ち会える経験によって、変化に順応するという技能が磨かれ、自ら考え、試み、提案してみる、俊敏に対応出来る社員が、年齢、性別に関わらず、育ちつつあります。
当社は、年功序列の古い体質ではありません。若年者、女性の管理職の育成にも積極的に取り組んでいます。人材が企業を支える全てであると私は考えます。 事業を支える経営基盤に関しては、人づくりに重点的に取り組み、縦割りではなく、各事業部門をまたいで活躍できる人材の早期育成を進め、管理部門の厳しい目利きを育てる事で、企業全体の安全と安定を支え、企業価値の持続的向上を図っています。
経営システムに関しては、事業環境変化に対応する機敏な経営を目指します。 社会に必要とされる企業であり続ける為に、社員一同、社業発展に専心していく所存でありますので、クライアント様、お取引様におかれましては、何卒、倍旧のご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
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